表題番号:2017K-187 日付:2018/03/02
研究課題社会的協調を引き出す制御プログラムの提案
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 基幹理工学部 教授 菅原 俊治
研究成果概要
AIの成果が実システムに適用されつつあるが、現状ではエージェントが自己の最適行動に終始している。しかし、個々の最適行動は相互干渉し、社会的に適切な結果になならないジレンマ的状況が発生する。これはAI技術を広く社会で使うには利己的な効率の追求よりは、エージェントに社会行動を学習させるアルゴリズムを実装し、その学習結果に基づく行動が必須となることを意味する。計算機が「全エージェントの動きを勘案した社会的な協調行動の学習」は、AI技術の社会的応用には必須である。本研究では、特に利己的なエージェントが紛れ込んだときこれを同定し、この相手とは協調行動を取らない手法を追求した。