表題番号:2017K-180 日付:2018/03/27
研究課題高温反応プロセス解析のためのマルチフェーズ熱流体シミュレータの開発
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 基幹理工学部 教授 伊藤 公久
研究成果概要
数値流体力学の代表的なLagrange手法の一つであるSPH法を用いて、熱流体解析プログラムの開発を行った。本年度は、高速GPGPUP-100)を3基導入し、高速かつ大規模な計算が可能となった。主たる成果は以下の通りである。① XSPH法を導入した気液混相流の詳細シミュレーションに成功し、上昇気泡の形状予測や高速ガスジェット吹付による液面変動の再現が可能となった。② 流体プログラムに伝熱及び化学反応を連成させることで、溶融鉄浴中に打ち込まれた炭酸塩の熱分解シミュレーションを行い、焼成条件の効果を予測した。③ 凝固析出を伴う高粘性混相流の解析プログラムを開発し、溶融スラグの顕熱回収プロセスのシミュレーションを行い、実機と良い一致を見た。