表題番号:2017K-169 日付:2018/04/05
研究課題炭素繊維複合材料とアルミニウム合金の生体模倣ナノ界面接合技術の開発と力学的評価
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 基幹理工学部 准教授 細井 厚志
研究成果概要
アルミニウム合金A5052を用い,陽極酸化処理及びエッチング処理を施すことでA5052板表面にナノ構造を作製し,作製した表面ナノ構造が炭素繊維強化熱可塑性プラスチック(CFRTP)との接着強度特性に及ぼす影響を評価することを目的とした.陽極酸化処理とエッチング処理条件を変化させることによって,アルミニウム合金表面にトンネル形状のナノ構造と針状のナノ構造を創製することに成功した.この2種類の表面構造を有するアルミニウム合金とナノ構造を有さない圧延まま材のアルミニウム合金のそれぞれをCFRTPとホットプレスにより直接接着し,引張せん断試験を行った.その結果,トンネル形状を有する試験片の接着強度が最も高くなることが分かった.