表題番号:2017K-162 日付:2018/04/08
研究課題会話システムのプロトコルとアーキテクチャに関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 基幹理工学部 教授 小林 哲則
研究成果概要
会話プロトコルを,通信系になぞらえて,a)物理層,b)参与構造形成層,c)メッセージ送信層,d)ターンテイク層に整理した。a)は通信系の物理層に相当し,人を模した表現手段としての身体を持つことで,人同士と同じ方法でのデータ授受を可能にする。b)はデータリンク/ネットワーク層相当に相当し,身体表現によって,会話への参加状態と,その変更手続きを与える。c)はトランスポート層に相当し,相槌等によってデータ授受の成否を伝える。d)はセッション層に相当し,セッション開始・終了を定義する。これら円滑な会話に必要となる振る舞いを,機能・役割レベルと,具体的身体動作レベルに分けて記述し,ハードウェアに依存部を下位に隠蔽した。