表題番号:2017K-158
日付:2018/02/20
研究課題原価企画が効果を発揮する諸条件の探求
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 商学学術院 大学院経営管理研究科 | 教授 | 清水 信匡 |
- 研究成果概要
原価企画は我が国の製造企業のコスト優位性を支えた開発設計段階のコストマネジメントであると1990年代に言われていた。しかしながら、多くの家電製造企業は、徐々に新興国企業とのコスト競争で敗れ、売上を落としていった。一方、自動車関連の製品においては原価企画は現在でも効果を発揮している。そこで、本研究は、原価企画はどんな状況で効果を発揮するのかについて、自動車製品と家電製品の特性の違いに着目しながら理論的に考察した。製品アーキテクチャ論から導出した二つの主な仮設:(1)「原価企画は、擦り合わせ型でかつアーキテクチャが企業内で閉じている製品において効果を発揮する。」逆に、(2)「構成部品がモジュール化し、アーキテクチャが業界でオープンな製品においては、原価企画は効果を発揮しない」を導出した。