表題番号:2017K-119 日付:2018/03/30
研究課題古水温の季節変動幅,化石有孔虫の個体群動態の解析に向けた個体別同位体測定法の評価
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 教育・総合科学学術院 教育学部 准教授 守屋 和佳
研究成果概要
 本研究では,現生浮遊性有孔虫殻体の1個体ごとの炭素・酸素同位体比(δ13C・δ18O)分析から,海水温の季節変動幅,各種の有孔虫の個体群動態,各種の詳細な生息水深を再現する解析手法を開発し,浮遊性有孔虫化石群に適用するための新指標の確立を目的とした.2017年10月に,真鶴湾においてプランクトンネットを用いた浮遊性生物の採集を行い,現生浮遊性有孔虫を採取した.同時に,それらの遺骸殻が堆積している海底の柱状コア堆積物も採取し,含まれている浮遊性有孔虫化石を抽出した.これらの現生浮遊性有孔虫の殻体のδ13C・δ18O分析を行うことにより,殻体に残される海水温記録の解読を行う.