表題番号:2017K-103 日付:2018/03/22
研究課題エシカル・カルチャー・スクールにおける学校全体で取り組む道徳教育の理念と実際
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 教育・総合科学学術院 教育学部 教授 佐藤 隆之
研究成果概要
本研究は、「文部科学省科研費・基盤研究(C):20世紀初頭米国におけるスクール・ソーシャルセンターにおける道徳教育としての市民性教育、2016-2018年度(研究代表者:佐藤隆之)」の一環として行うものである。20世紀初頭にアメリカで普及したスクール・ソーシャルセンター(school social center)は、子ども中心の理念に立ちつつ、学校が社会の中心に位置して家庭や地域と連携・協力することにより、学校全体で取り組む道徳教育を行った。アメリカでは道徳教育を、教科としてではなく学校生活全体で行ってきた。それにとくに力をいれたのが、スクール・ソーシャルセンターと呼ばれる学校である。そのような学校について理解を深めることは、道徳が「特別の教科」となり、道徳教育に力を入れようとしている日本に示唆を与えることが期待される。本研究は、そのスクール・ソーシャルセンターの一つとして、ニューヨーク市にある私立学校エシカル・カルチャー・スクールに注目する。そのために、上記科研費研究を進める中で新たに発見した同校のアーカイブを用いて、学校全体で取り組む道徳教育の理念と実際について、より実証的に解明した。