表題番号:2017K-102 日付:2018/04/05
研究課題東アジア地域の華人社会における家庭教育に関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 教育・総合科学学術院 大学院教育学研究科 教授 小林 敦子
研究成果概要

本研究は、1930年代から現在に至るまでの約80年間を俯瞰しながら、文化伝達による子どもの社会化ついて、東アジア地域における華人社会の家族を比較しながら、検証しようとする試みである。換言すれば東アジア各国の家庭教育の特徴を明らかにし、戦前、戦後、そして現代に到る家族における文化伝達の継承・断絶の実態を、比較検討することが本研究の目的である。

研究手法としては、文化伝達をよりリアルなものとして把握するため、ライフストーリー・インタビューを用いた。具体的には、各国における①1930年代~40年代生まれ、②1950年代~70年代生まれ、③80年代~90年代生まれ、以上の3世代にインタビュー実施した。

 インタビューを実施したのは、中国、台湾、台湾少数民族,日本に在住の台湾人華僑であり、各国(各民族)の家庭教育について検証した。東アジア地域の共通の傾向として、戦後の社会変動の中においても、家庭教育を通じて、規範意識の継承が行われていることが確認された。また、台湾・中央研究院から游鑑明研究員を招へいし、国際フォーラムを開催した(The International Forum  Social Change and Education in East Asian Countries: Based on an Analysis of Life Story )。