表題番号:2017K-063 日付:2018/03/27
研究課題フェティシズムの思想史-19世紀西洋における「所有する主体」の誕生と身体
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文化構想学部 教授 橋本 一径
研究成果概要
本研究は「フェティシズム」の概念を思想史的に解明することを目指す、三年間に渡る長期研究の一部である。この研究の方法論は主として以下の二点である。①イメージ人類学的観点による写真史の刷新の試み。②近代における「所有する主体」の成立と、それに伴う「身体」のステータスの変容の考察。初年度となる本年度は、上記の二点について、それぞれ以下のような研究実績をあげた。
①「写真」を西洋におけるフェティシズムの回帰としてイメージ人類学的な観点から考察し、2017年12月に開かれた国際シンポジウムにおいて発表した。
②近代の「身体」のステータスの変容について、「病気」を手がかりに考察し、雑誌論文として公刊した。