表題番号:2017K-054 日付:2018/02/22
研究課題地域アイデンティティに向けた災害記憶の継承と地域データアーカイブに関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文化構想学部 教授 浦野 正樹
研究成果概要
本研究は、地域アイデンティティの再生や創造をめざして、地域の過去の記憶を蘇らせ、災害体験を受け止めたうえでそれを集合的な記憶として定着させ、地域の将来に向けての再編し再創造していくための地域データアーカイブの可能性を検討する調査研究である。津波災害によって亡くなった方々の被災過程や生き残るための教訓に繋がる体験の記録は、死亡に至るプロセスや原因、その背景を浮き彫りにするものでもあり、災害過程全般についてのデータアーカイブ化や地域の過去の記憶を再生させ今後の地域での生き方の糧として地域の社会・生活基盤となるようなアーカイブ化は、地域のアイデンティティを再構成していくうえで貴重な材料になる。