表題番号:2017K-043
日付:2018/04/04
研究課題自由刑における「作業」の意義に関する比較法的考察
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 法学学術院 大学院法務研究科 | 教授 | 小西 暁和 |
- 研究成果概要
- 本年度は主にスカンディナヴィア諸国を比較対象として検討したが、いずれの国々においても、刑法ではなく、行刑法たる刑務所収容法等で受刑者に対し作業が義務化されている。また、作業のみならず、教科教育・処遇プログラムの受講もまた同様に義務付けられており、いずれにも参加した場合には所定の報奨金が支払われる仕組みとなっている。作業の内容も受刑者の社会復帰に資するように職業訓練・資格取得をも含むものとなっており、本人の職業上の技能低下防止及び技能向上にも配慮されている。なお近年、社会奉仕活動という形での義務的な労働を刑に位置付ける動きが他の欧州各国も含め見られるが、この点についても今後考察する必要があろう。