表題番号:2017K-033 日付:2018/04/09
研究課題発話行為の成立を視野に入れた言語表現語用論的制約の考察
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 法学学術院 法学部 教授 首藤 佐智子
研究成果概要
本研究では、ある特定の言語表現が発話行為とみなされない場合があることに着目し、発話行為理論においてこれまでは成立条件としてのみ扱われてきたものを言語表現の語用論的制約という視点を加えて分析した。本年度は特に「謝罪」という発話行為に限定し、音声を含むデータの収集とその分析を行った。謝罪が行われそうなシナリオを設定し、研究協力者に謝罪の発話をしてもらった。この段階で、本研究は、より大きな音声データを収集し、さらに知覚実験を行う必要があり、数年を要する研究になることが判明した。したがって、2018年度科研費(2018年4月採択内定済)に申請することを前提とし、今年度はそのためのパイロットスタディーを行った。