表題番号:2017K-026 日付:2018/04/09
研究課題多人数コミュニケーション場面における補償ストラテジーとインタラクション能力
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 法学学術院 法学部 教授 星井 牧子
(連携研究者) Humboldt-Universität zu Berlin Professor Schumacher, Nicole
(連携研究者) Universität Wien Professor Schramm, Karen
研究成果概要
 本研究課題では、ドイツ語学習者・母語話者間の多人数コミュニケーション場面において、学習者が使用する補償ストラテジーに着目し、言語使用を参加者の視点から分析した。データにはベルリン・フンボルト大学と実施した遠隔多人数コミュニケーション場面の参加者によるエッセイを用い、質的・探索的方法で分析を行った。
 分析結果から、学習者は目標言語使用実践の場を通して、自らの発話意図を実現する際に、自らの「知識の穴」に気づき、他の学習者や目標言語の話者と協働し、補い合いながら会話を作り上げる重要性を強く認識することで、学習へのモティベーションを高めていることがわかった。また目標言語の話者も自らの言語使用をふり返ることにより、将来、外国語(ドイツ語)教員として学習者をサポートする際に必要となるインタラクション能力についての考察を深めていることが明らかになった。