表題番号:2017K-012 日付:2018/03/20
研究課題教育効果を通じた国際援助の長期的効果に関する分析
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 政治経済学術院 政治経済学部 教授 金子 昭彦
研究成果概要
本年度は,2本の論文で本研究のテーマである国際援助に関する理論研究の基礎モデルを展開した.まず,国際援助のための資金調達を念頭に,貨幣モデルを利用し貨幣鋳造益と包括的所得税の効率性について研究した.我々のモデルでは,経済成長最大化のための資金調達と厚生最大化のため資金調達は異なることが分かった.2本目の論文では,ロビー活動と経済成長の発展について研究を行っている.国際援助の非効率性は被援助国の政治活動から来ることはよく知られている.我々は特にロビー活動に注目し,基礎モデルとしてロビー活動が必ずしも経済成長を阻害せずに,効率的な税制の選択につながり経済成長を促進することがあり得ることを示した.