表題番号:2017B-307
日付:2018/03/28
研究課題なぜバランスの良い食事は健康に良いのか?栄養素間の相乗効果と腸内細菌叢の役割解明
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | スポーツ科学学術院 スポーツ科学部 | 教授 | 樋口 満 |
(連携研究者) | スポーツ科学学術院 | 教授 | 坂本 静男 |
(連携研究者) | スポーツ科学学術院 | 助手 | 川上 諒子 |
(連携研究者) | 理工学術院 | 教授 | 竹山 春子 |
(連携研究者) | 理工学術院 | 助教 | 細川 正人 |
(連携研究者) | スポーツ科学研究科 | 博士課程3年 | 伊藤 智子 |
(連携研究者) | スポーツ科学研究センター | 招聘研究員 | 谷澤 薫平 |
- 研究成果概要
- 本研究は、腸内細菌と栄養摂取量および生活習慣病危険因子との関連を明らかにすることを目的として行った。日本人高齢男性31名から提供された糞便より腸内細菌のDNAを抽出し、16S rRNA遺伝子のシーケンスにより、属レベルの腸内細菌叢の構成を決定した。栄養摂取量と相対存在量が1%以上の細菌との相関関係を調べた結果、26組の有意な相関関係が認められ、特に、銅、ビタミンK、食物繊維の摂取量は3つ以上の細菌と有意に相関していた。さらに、銅、ビタミンK、食物繊維の摂取量と正の相関を示した細菌は、HOMA-IRや肝臓脂肪量などの生活習慣病危険因子と負に相関する一方で、これらの栄養素と負の相関を示した細菌は、これらの生活習慣危険因子と正に相関することが明らかになった。