表題番号:2017B-299
日付:2018/05/10
研究課題神経科学の知見による教授戦略モデルに基づく学習支援エージェントの設計基盤の開発
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 人間科学学術院 人間科学部 | 教授 | 松居 辰則 |
(連携研究者) | 人間科学学術院 | 助手 | 田和辻可昌 |
- 研究成果概要
- 本研究では,皮質-皮質間の情報伝播を表現する定性ニューロン群を用いて,衝動性眼球運動を表現するニューロンの挙動が生成できるかを試みた.定性ニューロンは,先行研究に基づき,先行するニューロンから情報を受け取り,閾値を超えると次のニューロンに情報が伝播される,という挙動を定性的に模式化したものである.これらの定性ニューロンは解剖学的知見に基づいて結合された.シミュレーションの結果,衝動性眼球運動生成時に見られる橋網様体でのバースト発火と見られる挙動が観察された.この成果は,脳の情報処理を,単純な挙動をする定性ニューロンの結合で表現することが可能であることを示唆している.・J. Pastor, et al.: BioCaen – A causal qualitative network for cerebral information propagation modeling, Proceedings of the 11th International Workshop on Qualitative Reasoning, 1036, 305-315 (1997)・A. Strassman, et al.: Anatomy and Physiology of Saccadic Burst Neurons in the Alert Squirrel Monkey. I. Excitatory Burst Neurons, The Journal of Comparative Neurology, 249, 337-357 (1986)