表題番号:2017B-298 日付:2018/04/12
研究課題脳卒中片麻痺患者の感覚運動野の活性化を目指した運動錯覚現象のリハビリ応用への挑戦
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学学術院 人間科学部 教授 藤本 浩志
研究成果概要
 四肢の関節運動に関わる筋肉の腱への振動提示により,関節が動くように感じる錯覚が生起する.本研究では,以下の課題を目的として研究を行った.
(1)手首で錯覚生起可能な低負荷の刺激提示の方法を明らかにする.
(2)刺激位置固定方法の簡易化および自動化のための機構を開発する.
 開発した装置を使用し,手首伸展運動錯覚の生起を確認した.実験参加者には右前腕を装置に置いてもらい,前腕屈筋の腱に振動刺激を提示し,手首伸展錯覚を生起の有無を確認した.その結果,錯覚生起率はほぼ100%,明瞭度と痛みも妥当な範囲に収まり,開発した装置を用いて高い生起率で明瞭な手首伸展運動錯覚が生起することが確認できた.