表題番号:2017B-292 日付:2018/04/07
研究課題健康寿命の延伸に寄与する食品成分の探索とその作用機序の解明
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学学術院 人間科学部 教授 千葉 卓哉
研究成果概要

カロリー制限(CR)は抗老化・抗酸化作用を誘導し健康寿命を延伸することが様々な生物で報告されている。そのためCRと同様の効果を持つCR模倣物の研究が広く行われている。本研究ではタウリンがCR模倣物として機能し、寿命の延伸にも関わるのではないかと考え解析を行った。

培養細胞を用いた解析から、UV照射によるDNA損傷応答が、タウリンの添加によって減弱することが示唆された。この結果は、タウリン処理によって酸化ストレスの誘導が軽減されたことを示唆している。したがって、タウリンが新たなCR模倣物の候補となる可能性があり、今後の更なる検討が必要であると思われる。