表題番号:2017B-274 日付:2018/04/02
研究課題東日本大震災後のコミュニティレジリエンス(地域回復力)の中期検証
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 社会科学総合学術院 社会科学部 教授 早田 宰
(連携研究者) 先端社会科学研究所 招聘研究員 土方 正夫
(連携研究者) 都市・地域研究所 招聘研究員 加藤 基樹
研究成果概要

 本研究は、災害からのコミュニティレジリエンス(地域回復力)について、東日本大震災の復興過程の検証をおこない、環境、社会、計画システムの相互関係、人的、組織的資源、社会・経済資本の循環について、ホリングのパナーキー論をベースにしてモデルの検証をおこなった。

 ケーススタディの対象地域は、気仙沼市(宮城県)、釜石市(岩手県)の2地区とした。結果として得られたことは、釜石は行政マネジメント重視モデルで、導入可能キャパシティを最大限に活かす市レベルの明確な都市戦略が重要であり、気仙沼は市場重視モデルで、継続的レジリエンスのため、新たな商品開発、交流コミュニティの活性化が重要であることがわかった。適切な評価のためには、さらに比較分析の継続が重要である。