表題番号:2017B-269 日付:2018/04/10
研究課題多国籍企業と立地に関する総合的研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 社会科学総合学術院 社会科学部 教授 長谷川 信次
研究成果概要
本研究の目的は、多国籍企業と立地の関係を解明することにある。様々な国で事業を行う多国籍企業は、自国とは異なる不慣れな環境や不確実性にさらされるため、多国籍企業の立地の決定は、進出先で直面する劣位性と多国籍企業としての優位性の相対的強度の影響を受けると考えられてきた。本研究では、劣位性と優位性の相対強度と立地選択の関係を明らかにする上で、多国籍企業の海外事業拠点の数と拠点間の距離を同時に考慮した立地ポートフォリオ概念が有用であることを明らかにした。また立地ポートフォリオにホームベース概念と時間加重距離を組み込むことで、新規進出先の劣位性/優位性を内生化した動学的立地選択モデルの開発が可能となる。