表題番号:2017B-241
日付:2018/04/06
研究課題紙とマイクロファイバーの重層基材を基盤とした再生生体組織培養システムの創製
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 理工学術院 先進理工学部 | 准教授 | 武田 直也 |
(連携研究者) | 理工学術院・先進理工学部・生命医科学科 | 助教 | 今任 景一 |
- 研究成果概要
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本研究では、紙の上にエレクトロスピニング法で生分解性高分子のマイクロファイバーを紡糸した二層基材を作製した。マイクロファイバー層には細胞接着と培養場の機能を担わせ、特にファイバー表面にBreath Figure法でナノサイズの多孔を形成させて細胞接着性の向上を実現した。さらに、紙の吸水能とサイフォン原理を利用して培養液を自律的に灌流するシステムとし、筋芽細胞を播種して細胞の挙動に及ぼす培養液の流れストレスの効果を定量的に評価した。その結果、静置培養時と比較して細胞増殖ならびに筋管形成の増大が引き起こされることが分かった。すなわち、流れストレスは筋管形成への効率的な分化刺激となることが示された。