表題番号:2017B-233 日付:2018/03/31
研究課題空間トランスクリプトミクス技術を用いた転移能獲得に至る腫瘍内不均一性の動態解明
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 教授 仙波 憲太郎
(連携研究者) 助手 理工学術院 中山 淳
研究成果概要
腫瘍組織における微小不均一性は、遺伝的な不均一性と微小環境の不均一性の2つから成り立っている。これを明らかにするためには、組織を細分化する技術と細分化した組織に対して解析を行う技術が必要である。
私達は自動かつ高速に微小組織切片を採取することが可能なシステム(Yoda T et al., Sci. Rep., 2017)を応用し、ヒト乳がん細胞株MDA-MB-231を免疫不全マウスに移植することで作製した乳がん原発腫瘍に対して多量サンプリングを行った。さらに微小組織からのRNA抽出とRNA-seq解析を組み合わせることで、任意の微小部位における遺伝子発現発現を解析する空間トランスクリプトミクス解析技術を確立した。