表題番号:2017B-223 日付:2018/04/04
研究課題社会的時差ボケマウスモデルの作成とヒトへの応用研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 教授 柴田 重信
研究成果概要

ヒトの場合、平日は起床が早いが休日は起床が遅く、睡眠負債を解消しようとしている。これに合わせて、マウスでは2日間(ヒトの土日)は明暗周期の位相を3あるいは6時間遅くし、次の5日間(ヒトの月曜から金曜)は明暗環境を元の位相に戻した。その結果、活動リズムの位相は2日間の明暗後退で大きく後退し、次の位相前進刺激に対しては反応が弱く、十分に元の位置に戻すことはできなかった。また、中枢の視交叉上核の時計はより速やかに位相が戻る傾向が見られたが、末梢時計の時計遺伝子発現リズムの位相は遅れ、乖離状態が見られた。今回の研究により、ヒトに見られる特徴を有した社会的時差ボケモデルマウスが完成した。