表題番号:2017B-213
日付:2018/03/29
研究課題不斉窒素原子を有するジアザトリプチセンの合成と応用
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 理工学術院 先進理工学部 | 教授 | 柴田 高範 |
(連携研究者) | 先進理工学研究科 | 博士課程、助手 | 伊藤 守 |
(連携研究者) | 先進理工学研究科 | 修士課程 | 川崎 涼介 |
(連携研究者) | 先進理工学研究科 | 修士課程 | 井上 大輔 |
- 研究成果概要
- 本研究では、堅固な構造を有する三次元骨格として、配位子の母骨格や高分子の基本ユニットとして活用されながら、キラル素子として利用されていなかったトリプチセン骨格に注目する。中でも2つの橋頭位に窒素原子を有する置換ジアザトリプチセンは、窒素原子上に中心不斉を有する過去の合成例がない新規なキラル骨格である。本年度はその予備的な研究として、窒素原子を環内に有する七員環の8π系化合物であるアゼピンに2つのベンゼン環が縮環したジベンザゼピン骨格の効率的な構築を目指した。アゼピンに代表されるヘテロピンは三次元の桶型構造であるため、置換基の導入によりキラリティの導入が可能である。