表題番号:2017B-212 日付:2018/03/29
研究課題ヘテロ元素を導入した非平面π共役系縮合多環化合物群の創製と評価
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 教授 柴田 高範
(連携研究者) 先進理工学研究科 修士課程 鵜野 仁和
(連携研究者) 先進理工学研究科 博士課程 高野 秀明
研究成果概要
本研究は、ヘテロ元素を導入した縮合多環π共役系の中で、特に非平面π共役系を有する化合物とその光基礎物性の評価を目的とする。具体的には、環内に一つのヘテロ原子を有する共役七員環骨格であるヘテロピンに、3つベンゼン環が縮環したトリベンゾヘテロピンに注目した。報告者は既に、ロジウム触媒を用いた不斉[2+2+2]付加環化により、硫黄原子を有するトリベンゾチエピンの触媒的不斉合成を達成した。本研究では、イリジウム触媒を用いた脱水素型Si-H/C-Hカップリングを用いることにより、ケイ素を有するトリベンゾシレピンの触媒的合成法を見出した。さらに、構造解析、光学分割による不斉合成、熱的安定性について調査を行った。