表題番号:2017B-205 日付:2018/04/04
研究課題マクロファージの多点刺激の情報処理機構の解明
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 教授 安田 賢二
研究成果概要

本課題研究では、「細胞が複数の競合する同種(貪食)刺激を受けたら、細胞全体としてどのように応答を選択するのか。また、受けた刺激は細胞に履歴を残すのか。」という、細胞の複数情報処理についての素朴な疑問を、マクロファージの貪食という自他認識・判断能力が顕著で、かつ、応答が貪食という行為で容易に判別できる系をモデルとして選び解明を目指した。個々の細胞に直接触って、その細胞膜表面への力学刺激量を一定にしたところでの細胞応答の定量計測・制御・操作可能なマイクロ力学マニピュレーション技術を利用し、免疫1細胞の多点刺激に対する細胞レベルの応答を時空間的観点から機能解明することを目指した。その結果 (1)新しい多点定量力学刺激・細胞応答計測技術の開発、および(2)1細胞への競合する複数刺激情報入力時の細胞内情報処理・応答のダイナミクス解明を推進することができた。