表題番号:2017B-204 日付:2018/03/27
研究課題粘着が関与するパターン形成と非線形ダイナミクス
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 教授 山崎 義弘
研究成果概要
本研究では、スティックスリップ状態と定常状態との間で起こる動的転移の挙動について、我々が提案してきた力学系モデルを用いて考察を行った。その結果、スティックスリップ状態と定常状態との間の動的転移において、バネの張力が連続的に変化する場合と不連続な場合が存在することを示した。このモデルには、摩擦や粘着に関して具体的な系の詳細は含まれていない。従って、この結果は普遍的なものである。また、不連続転移において突発的な摩擦力・粘着強さの変化が引き起こされる可能性を示唆した。さらに、スティックスリップを示す関連した系として、摩擦が生じている状況での糸の引っ張り実験を行った。