複数のアミノ酸が縮合したペプチドは、構成するアミノ酸単体には見られない物性や生理活性を示すことが多く、医療・食品への利用が期待されている。ペプチド合成酵素としてATPの加水分解と共役して遊離のアミノ酸を縮合するL-アミノ酸リガーゼが存在する。しかしその基質特異性により特定のペプチドしか合成できず、新規ペプチド合成能や酵素特性を有した酵素の発見が望ましい。本研究では好塩性アーキアに新規ペプチド合成能を有する酵素が存在する可能性を考え、そのペプチド合成活性を検討した。その結果、いくつかのアミノ酸に対して縮合活性が検出され、当該菌株がアミノ酸縮合活性を示す酵素を有する可能性も示唆された。