表題番号:2017B-193
日付:2018/03/15
研究課題生体イメージングによる結核菌細胞壁脂質・完全合成PDIMの細胞消化抑制機構の解析
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 理工学術院 先進理工学部 | 准教授 | 細川 誠二郎 |
(連携研究者) | 順天堂大学 | 教授 | 切替 照雄 |
(連携研究者) | 国立国際医療研究センター | 上級研究員 | 祝 弘樹 |
- 研究成果概要
結核の病原性発揮に必須な分子として報告されているフチオセロールジマイコセロセート(PDIM)およびフェノール糖脂質(PGL)は結核菌を含む抗酸菌に特有な細胞壁脂質である。本年度、筆者は合成したPDIMおよびその構成成分であるフチオセロールとマイコセロシン酸の活性研究(予備実験)を行った。その結果、マクロファージの細胞死を誘導したのはPDIMではなくフチオセロールであった。フチオセロールは結核菌から単離されていないため、本研究によってフチオセロールが活性を持つことが初めて示された。また、フェノール糖脂質PGL-tb1の全合成を達成し、現在、スケールアップ合成と論文作成のための中間体の物性データ採集を行っている(論文作成中)。