表題番号:2017B-190
日付:2018/03/11
研究課題AMPからのATP再生系の構築と物質生産プロセスへの展開
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 理工学術院 先進理工学部 | 教授 | 木野 邦器 |
- 研究成果概要
- 高価なATPを利用する酵素反応による有用物質生産の実用化においてコスト低減は重要な課題である。反応で生成するADPやAMPをATPに再生する従来のシステムでは、例えば、AMPからの再生には複数の酵素が必要で反応系も複雑になるなど課題も多い。本研究では、ポリリン酸を利用してAMPからADPを経由してATPを合成するclass III polyphosphate kinase 2と、ホスホエノールピルビン酸とAMPおよびピロリン酸からATPを生成するpyruvate phosphate dikinaseに着目した。この2つの異なる単一酵素によるAMPからのATP再生系を構築し、実際のATP利用反応系においてもその有効性を示すことに成功した。