表題番号:2017B-183 日付:2018/04/06
研究課題多孔性金属酸化物の精密合成に基づく物性制御
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 教授 黒田 一幸
研究成果概要
多孔性金属酸化物結晶の構造と骨格密度を制御する手法を確立するとともに、空隙率をシームレスに制御することで、細孔径・細孔形状・細孔配列・空隙率が物性に与える影響を解明することを目的とし、本年度は、ナノ細孔が規則集積した無機ナノ構造体を鋳型に用い、その転写によって作製した多孔性金属酸化物結晶の熱物性を測定した。本研究では、ナノ細孔の形状・サイズ・配列が精密制御されたNドープTiO2を作製した。作製した多孔体試料と無孔質試料の熱伝導率を比較し、熱伝導率は密度から予想される値よりも大幅に低減したことを明らかにした。