表題番号:2017B-172 日付:2018/04/09
研究課題人の血液循環器系を模倣した機械システムの自己修復メカニズムに関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 創造理工学部 教授 菅野 重樹
(連携研究者) 理工学術院 助教 長濱峻介
研究成果概要
 本研究は,人工循環器システムを用いて材料の修復および機能維持を行うことが目的である.人間の血液循環系は,物質を細胞に供給することにより細胞を維持し体内のホメオスタシスを実現している.この仕組みを機械システムに導入する.
 本年度は,循環系を用いた材料修復技術構築のために,材料と構造の研究を行った.材料の研究では,トリプルネットワークゲルの合成手法を提案し,構造を維持したまま導電性などの機能を高強度のゲルに付与する手法を構築した.構造の研究では,微小突起構造などの構造を,MEMS技術を用いて構築する技術を開発した.また循環系と組み合わせることで材料の摩耗を抑え,摺動部の潤滑が可能な機構の開発も行った.