表題番号:2017B-170 日付:2018/02/21
研究課題仮置き時の大気中のCO2曝露による自然由来重金属の溶出抑制に関する挑戦的研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 創造理工学部 教授 小峯 秀雄
(連携研究者) 創造理工学研究科建設工学専攻 修士1年 江原佳奈
研究成果概要

本研究では,土・岩石に含有される遊離Caと大気中の二酸化炭素の化学反応による炭酸塩生成を活用し,土・岩石中に含まれる自然由来の重金属の溶出を抑制する技術の可能性を実験的に調査した.本研究グループでは,実際に建設サイトで採取された岩石試料を用いて,種々の含水比状態を保持し,大気中に放置して,時間経過ごとに,各岩石試料の砒素等の溶出特性と炭酸塩生成状況,X線回折およびEDX観察等を通じて,二酸化炭素固定化およびそれに起因する不溶化のメカニズムを明らかにした.今回の結果では,いくつかの試料において適切な含水比を維持すれば砒素の抑制が可能であることを実験的に示した.