表題番号:2017B-163 日付:2018/02/22
研究課題病院の自然災害に対するレジリエンス評価方法の開発と熊本地震による検証
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 創造理工学部 教授 棟近 雅彦
研究成果概要
 災害時,病院は増加する医療ニーズに対応するため,地域の関係組織と連携して医療サービスを提供することになる.したがって,医療における地域災害レジリエンスを高めることが重要である.本研究では,このレジリエンスの評価に必要な評価項目を導出することを目的とした.評価は,最終パフォーマンス評価項目,中間パフォーマンス評価項目,医療における地域災害レジリエンスマネジメントシステム(ADRMS-H)の要素に関する評価項目の3タイプで評価項目を導出し,それらの関係性を因果関係表にまとめた.作成した2つの因果関係表を用いることにより,パフォーマンスに影響するADRMS-H要素を把握することが可能になった.最後に,2016年に発生した熊本地震と,1995年に発生した阪神淡路大震災の対応事例を用い,本研究で導出した因果関係表の妥当性を検証した.