表題番号:2017B-155 日付:2018/04/12
研究課題限られた層の層間変位計測に基づく全層推定法の確立と損傷度判定手法の構築
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 創造理工学部 教授 西谷 章
(連携研究者) 理工学術院 教授 西谷 章
研究成果概要
 地震時の応答データとして加速度・速度・変位などがあるが、層間変位データは、地震後の建物の健全性を判断する指標として特に有用である。このため、加速度計測であっても、それらを層間変位に換算することを前提とした「健全度判定法」が種々提案されている。しかしながら、高層ビルを対象とした場合、全層へのセンサー配置は非現実的であり、限られた層へのセンサー配置を前提とした「枠組み」の構築が現実的な対応となる。本研究では、限定層のデータから全層データを推定する手法として、事前に建物の構造情報を必要としない「3次元スプライン法」を採用した。最下階、最上階における境界条件に工夫を加え、精度よく推定する手法を確立した。