表題番号:2017B-147 日付:2018/03/31
研究課題一般位相空間論を用いた,凝集体構造の数理科学的評価
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 基幹理工学部 助教 大森 祥輔
研究成果概要
非晶質やアモルファス物質, 液体構造等の物質は, その原子配列の自由度が非常に高いため, 結晶に見られる対称性や周期性をもたないことが知られている. このため,従来の群論的手法ではこれらの物質の構造を研究するのには限界があり,より汎用性の高い数理科学的手法が必要である.本研究では, 一般位相空間論を用いて, これらの凝集体構造の数理科学的評価に関する理論的研究を行った. 主要結果として, 液体リンの液体-液体相転移時などに見られるネットワーク構造に対し, クラスターを有する構造とクラスターを作らない重合体構造に対し両者の特徴をある位相空間の分解空間として具体的に表現し, それら類似点や相違点を明示した.