表題番号:2017B-120 日付:2018/04/05
研究課題海洋構造用CFRPの生物付着防止材料の開発と海水環境疲労寿命予測技術の構築
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 基幹理工学部 准教授 細井 厚志
(連携研究者) 先進理工学部 専任講師 須賀健雄
研究成果概要
高い比強度,比剛性,耐腐食性を持つ炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の海水環境下での長期耐久性評価の必要性が高まっている.そこで本研究では,長期海水浸漬時におけるCFRPの劣化挙動評価及び劣化メカニズムの解明,寿命予測を定量的に行うことを目的とした.長期間海水に浸漬させたCFRPに対して様々な荷重条件のもと疲労試験を実施したところ,疲労寿命は大幅に低下していた.これは,海水浸漬によって繊維/樹脂界面の劣化によって界面強度が低下し,これに起因して強化繊維の荷重分担が出来なくなったことが原因である示唆された.また,これらの結果をもとに等寿命線図を作成し,海洋構造物における疲労寿命予測及び安全設計領域の評価を行った.