表題番号:2017B-119 日付:2018/03/30
研究課題ナノスケールの表面改質による極低温熱交換器の着霜遅延化と流体と着霜との連成解析
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 基幹理工学部 教授 佐藤 哲也
研究成果概要
地上静止状態からマッハ5の広範囲を単一機構で運用できる極低温空気予冷器(プリクーラ)を搭載した予冷ターボジェットエンジンを提案しているが,プリクーラへの着霜が問題となっている.本研究課題においては陽極酸化処理とフッ素処理により超撥水性を付与したアルミニウム製伝熱管を用いて,その着霜抑制の有効性を確認する事を目的とし,また独自の2次元着霜モデルを提案し霜層の成長を数値解析にて予測する事を目的とした.低速風洞での着霜試験では着霜質量が10~17%程度減少した一方で,撥水性が霜層密度を減少させることも分かった.数値解析では低コストで精度の良いモデルを開発した.今後は実機材質のSUS316L材へと拡張させて研究を行う.