表題番号:2017B-107 日付:2018/02/19
研究課題戦略特性と報告利益管理との関連についての理論構築
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 商学学術院 大学院経営管理研究科 教授 清水 信匡
研究成果概要
 企業がうまく稼ぐことができなくなると、すなわち企業がリアクター特性をもつと、どのような会計行動を引き起こすのか、ということをアンケート調査の回答データを用いて探索的に分析した。本研究ではまず、Miles & Snow(1978)の戦略論に基づきながら、うまく稼ぐことができなくなった企業の特性を受身(リアクター)特性として記述することを提案した。分析の結果、「企業がうまく稼ぐことができなくなると、すなわち企業がリアクター特性をもつと、報告利益管理を起こすことが多くなり、予算にもとづかない業績予想をするようになる」という事実を発見した。