表題番号:2017B-089 日付:2018/03/20
研究課題秘匿計算における鍵伝播メカニズムの解明
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 教育・総合科学学術院 教育学部 教授 小柴 健史
(連携研究者) Saitama University Student Go Sato
(連携研究者) Kyoto University Lecturer Tomoyuki Morimae
研究成果概要
量子計算の枠組みで秘匿代理計算を行う暗号プロトコルとしてBroadbent, Fitzsimons, Kashefiの方法(BFK09法)がある。BFK09法では量子情報を量子ワンタイムパッド法で完全秘匿を達成するのにパウリ行列X及びZをどう適用するのかという鍵情報を保持する。秘匿された量子情報に演算を施すことは鍵情報をどう変遷させるかに対応する。古典計算での実現可能性を究明するためにBFK09法の鍵伝播メカニズムを解明することを考えた。その検討過程としてBFK09法の発展版のHayashi-Morimaeプロトコルを解析し,副産物として公開検証可能はブラインド量子計算プロトコルを考案した。