表題番号:2017B-075 日付:2018/04/03
研究課題近現代ドイツにおける個人崇拝の政治的伝統に関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文学部 准教授 小原 淳
研究成果概要

 本研究では、ビスマルク、ヴィルヘルム二世、ヒンデンブルクという、三人の近現代ドイツの国家指導者を顕彰する祝祭・記念日・記念碑建立事業の実態を分析した。その際、①各顕彰行為を行った組織や人的ネットワークがどのように形成され、どのような活動を行ったのか、②公権力がいかに関与したのか、③各顕彰行為のなかで、各人物が具体的にはどのような取り扱われ方されたのかを明らかにすることを研究の目標とした。研究期間中は、とくに、編纂事業が進行中のビスマルクの新たな全集、レール、クラーク、ピタ、ゴルツの成果と問題点を集中的に考証した。さらにドイツおよびフランスでの資料収集活動を行った。