表題番号:2017B-062 日付:2018/04/09
研究課題東アジアの文学とアメリカ――1960年代を中心に
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文学部 教授 鳥羽 耕史
(連携研究者) 早稲田大学 教授 石原 剛
(連携研究者) 一橋大学 教授 越智 博美
(連携研究者) 一橋大学 准教授 井上 間従文
研究成果概要
 東アジアの文学について、アメリカとの関係に着目し、国際的・学際的な視点から、従来の一国主義的な文学史記述の枠組みを超える、新しい読みかえをすることを目的として研究を進めた。具体的には、リーハイ大学で開かれた在日文学ワークショップにおいて、1950年代のサークル運動に表れた東アジアへの想像力について、主としてアメリカの在日文学研究者たちと議論することで、アメリカとの関係を考察した。また、安部公房の初期作品と坂本九「上を向いて歩こう」を植民地主義の余生として考察し、安部公房についてのリチャード・カリチマンの著作を分析することで、一国主義的でない読みかえの可能性を追求した。