表題番号:2017B-060
日付:2018/03/23
研究課題縄文土器の型式は誰が変えたのかー民族誌研究が明らかにする土器型式と精神世界ー
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 文学学術院 文学部 | 教授 | 高橋 龍三郎 |
- 研究成果概要
- 2018年3月10日~21日までミルンベイ州イーストケープと(ケヘララ、トパ)およびノルマンビー島クラダのフィールド調査をした。(1)土器型式の成立で女性土器製作者の婚後夫方移動が重要な契機になること、(2)本島とノルマンビー島の土器交流が、基本的に親族間(クラン間)の「キドコ交易」に由来すること、(3)型式の変化について、土器製作者の持つ精神世界が重要な役割を果たすことを見出してきた。(3)に関して土器製作者の持つ精神世界の研究を深め、石造遺構(立石(ガイマ、ダイ、ダイダイ))と墓地との強い関係、クラン墓と霊山ブウェブウェッソ山との強い関係、立石と呪力の強い関係性などを新事例の発見を通じて明らかにした。