表題番号:2017B-032 日付:2018/04/01
研究課題大学における憲法学の社会的意義に関する日仏比較
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 法学学術院 法学部 助手 春山 習
研究成果概要
 前回の特定課題においては第一次世界大戦後の憲法学まで研究するに至らなかったが、今回の研究において、第一次世界大戦後に活躍したジョゼフ・バルテルミの憲法学およびレオン・デュギ、モーリス・オーリウの公法理論を対象に検討を行うことができた。フランスにおける大学の知的な位置づけと、そこにおける憲法学の革新性と伝統とのバランスを明らかにし、憲法学のいわゆる政治学的傾向がなぜ生じたかを説明することを試みた。日本の憲法学に関しては資料収集にとどまってしまったので、今後の課題としたい。成果として博士論文『ディシプリンとしての憲法学―フランス第三共和制憲法学の誕生・展開・変容―』を執筆した。