表題番号:2017B-015 日付:2018/02/25
研究課題名義貸しと外国国籍利用から見た民国期中国の対外経済関係
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 政治経済学術院 政治経済学部 教授 本野 英一
研究成果概要
本年度の研究成果は、20世紀初頭になって史料に頻発するようになった、債権者によって上海会審衙門に債権回収訴訟を起こされ、これに敗訴した中国人が、在華イギリス人法律事務所の名義もしくはマカオ、もしくは日本でポルトガル、日本国籍を取得することで会審衙門の追求の手を逃れようとした代表的な事例を四件取り上げて分析した。その成果は、6月26日に韓国、ソウルの高麗大学を会場にして開かれた国際学会、AAS-in-Asia のSesson 152で英語による報告を行った。なお、この成果は、このセッションを主催した香港Baptist大学のStephanie Po Yun Chung教授が編者となった英文論文集に収録される予定である。