表題番号:2017B-010 日付:2018/04/07
研究課題政策レジームとイノベーション:新しい社会的連合と技術革新の力学
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 政治経済学術院 政治経済学部 教授 真柄 秀子
研究成果概要

本プロジェクトは、世界的新パラダイムをもたらしうる政策レジーム転換が起きる際の技術革新(イノベーション)に着目するところから開始した。政策レジームとは、研究代表者がA. Przeworski教授とともに発展させてきた分析枠組みであり、主要政党が党の立場にかかわらず類似した政策を追求し遂行する状況として定義される(Przeworski 2001, Magara 2014, Przeworski 2014, Magara 2017, Magara & Amable 2017) 。本研究では、この新しい概念に、近年の比較政治学において画期的なリバイバルを遂げたLipset Rokkan (1963)の古典的な「亀裂」概念を今日的な視点から導入することにより、「政策レジーム」転換にまつわるテクノロジーの急激な変化が各国の亀裂をどのように変え、有権者にいかなる影響を及ぼし、各国の民主主義の質をどのように変えてきているのかを明らかにした。