表題番号:2017A-057 日付:2018/04/02
研究課題エチオピアにおける障がい児に対する教育向上に資する現地NGOの教育活動の検討
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 国際学術院 アジア太平洋研究センター 助手 利根川 佳子
研究成果概要
本研究では、エチオピアの首都アディスアベバ市の小学校での現地調査をもとに、インクルーシブ教育の実態と課題を明らかにした。まず、公立小学校が「インクルーシブ学校化」されたことで、障害児が最寄りの学校に就学できるようになったことは、これまで入学を拒否されていた障害児の教育のアクセスを拡大に貢献していることに間違いない。しかしながら、障害児を受け入れる教育体制は未成熟である。現在の受け入れ体制では、障害児の教育のアクセスの拡大はできても、適切な教育・学習行為が行われない可能性が高い。全ての体制が整備されるまでは、「インクルーシブ教育」を段階的に導入、拡大することが必要であろう。