表題番号:2017A-013 日付:2018/04/09
研究課題石刃石器群の石材採取・消費戦略
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文学部 教授 長崎 潤一
研究成果概要
本研究では、3Dスキャナーを用いて石器や石材の三次元データを取得し、それを元に研究を進めるという、これまでほとんど行われてこなかった石器研究方法の開発と実践を課題とした。近年3Dスキャン―が安価になったこともあり、石器数か所の計測値ではなく石器の3次元データを用いて、直接形態比較を行うことができるようになった。本研究では石刃、石刃石核、河床礫の計測を行い、石材採取箇所の特定、目的石材の質量、石刃技術と石材の関係を分析した。石刃は北海道八雲町に所在するトワルベツ遺跡、大関遺跡の資料を3次元計測した。また八雲町の遊楽部川の河床数か所で石器石材の頁岩礫を採取し3次元計測し、出土石刃、接合資料との比較に用いた。