表題番号:2017A-007 日付:2018/04/08
研究課題吉田文庫本の網羅的調査と公開
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文化構想学部 教授 竹本 幹夫
(連携研究者) 文学学術院 教授 池澤一郎
研究成果概要

 元早稲田大学教授の吉田東伍(1864―1918)は、歴史学の泰斗であり、同時に世阿弥の発見者としても著名である。その手沢資料を保存する新潟市秋葉区吉田文庫所蔵文書全件の調査とデジタル化に向けて、年度内に500件ほどの資料の調査とデジタル写真撮影を行うこと、合わせてデジタル写真データと書誌データとの関連付けを行って、将来のデータベース公開に備えることが、本研究の目的である。
  本年度は8月と2月の2度にわたり、それぞれ4日間の現地調査を行い、8月分は資料№3841~3877及び番号未決分漢詩文資料4点一括分を含む38項目22.1GB分の撮影と書誌採録とを実施した。また2月分は資料№3878~3927及び番号未決の吉田東伍自筆仙台日記『東征稿』の53項目30.0GB分の撮影と書誌採録とを実施した。
 本研究では、連携研究者・研究協力者に近世漢詩文の研究者の参加を求め、既調査分資料の再検を委嘱し、難読の資料の読解や解題作成に大きな成果を挙げることが出来た。その一部は後記研究業績に掲げた。