表題番号:2016S-180 日付:2017/04/10
研究課題自殺報道と自殺の連鎖:ツイッターデータを用いたメカニズム分析
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 政治経済学術院 政治経済学部 准教授 上田 路子
(連携研究者) 大阪大学 准教授 松林哲也
(連携研究者) 東京大学 教授 澤田康幸
研究成果概要

本研究は著名人の自殺に関する SNS(ソーシャルネットワークサービス)上での人々の反応を分析した。具体的には、2010年から2014年に自殺で亡くなった23名の著名人の死亡記事が報道された前後におけるツイッターでの投稿数を分析した。その結果、自殺報道直後に死亡した著名人に関するツイッターでの投稿数は急増すること、しかしすべての著名人についての投稿数が増えるわけではなく、新聞などでは取り上げられているものの、ツイッターの利用者の間でほとんど話題になっていない著名人の自殺もあることが明らかになった。さらに、ツイッター上で話題になった著名人の自殺報道の後には自殺者数がより多く増加する傾向も明らかになった。